栄養科

栄養科では入院患者さまの症状や栄養状態、嚥下状態に合わせた食事の提供、経腸栄養剤の選択をする事で、疾病の早期回復、合併症の予防を図り、栄養面からサポートしています。

栄養科の仕事には大きく2種類あります。
それぞれの内容をご紹介します。

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給食管理

治療の一環として各入院患者さまの栄養状態を把握し、その方に必要な栄養量に基づき食べられる量や嚥下状況、治療に必要な栄養素の制限(塩分、たんぱく質、脂肪等)に対応した食事を個別対応で提供しています。
栄養面を考慮するのはもちろんのことですが、それだけではなく入院生活の中で食事を楽しみにしていただけるように、季節ごとの行事食の提供、また嗜好調査を実施し、その結果をもとに満足して食べて頂ける食事の提供を厨房スタッフと話し合いながら、試行錯誤しています。

通常食、行事食

通常食一例

通常食一例

通常食うどん

通常食うどん

行事食

行事食

嚥下調整食

咀嚼や嚥下機能が低下した場合は、医師の指示のもとで患者さまに合わせた嚥下調整食を提供しています。
※嚥下調整食学会分類2013の基準に基づいて調整を行っています。
※主食は、全粥、全粥ゼリー(全粥をゼリー状に固めたもの)、ミキサー粥(粥をミキサーにかけたもの)、ミキサーゼリー(ミキサー粥を固めたもの)を提供しています。

軟菜きざみとろみ食(学会分類 嚥下調整食4)

軟菜きざみとろみ食(学会分類 嚥下調整食4)

献立例

ソフト食(学会分類 嚥下調整食3)

ソフト食(学会分類 嚥下調整食3)

献立例

ミキサー食(学会分類 嚥下調整食2-1)

ミキサー食(学会分類 嚥下調整食2-1)

献立例

嚥下訓練食(学会分類 0 J)

嚥下訓練食(学会分類 0 J)

エンゲリード® / ソフトアガロリー

嚥下調整食マップ

名古屋市昭和区 嚥下食マップ

嚥下調整食マップ

近隣施設の栄養士と情報共有を目的に作成した表です。

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栄養管理

全ての入院患者さまに対して入院時に栄養状態を確認し、栄養管理計画書を作成します。
栄養状態に問題があった場合は栄養サポートチーム(NST)で介入し、多職種で検討していきます。
褥瘡チーム、緩和サポートチーム、糖尿病チームにも栄養士は所属し、多職種連携をし、患者さまの栄養面、食事の面からサポートしています。

個人栄養指導

入院患者さま、外来通院患者さまを対象に生活習慣病(糖尿病、脂質異常庄、慢性腎不全など)や嚥下調整食、癌や低栄養など、患者さま個人の食生活や嗜好、食事への思いなども伺いながら長期的に実践可能な方法を提案させて頂いています。時間は30分程度。予約制になっています。

集団栄養指導

血液透析の調理実習を2ヶ月に1回、入院、外来の患者さま、家族の方を対象に予約制で行っています。
食事を作り、食べることで、透析食がより分かりやすく、身近に感じられます。また、他の患者さまと一緒に参加することで良い情報交換の場にもなっています。
※調理実習は、新型コロナウイルス感染を防止するため中止しています。

実習献立例

調理実習献立例
調理実習献立例

在宅訪問栄養指導

管理栄養士がご自宅や施設を訪問し、ひとりひとりの健康状態や疾病に合わせ、食材メニューの提案をします。
食生活全般に渡り相談させていただき、低栄養を改善するためのポイントを見つけることを心がけています。